受け継がれた伝統の
人形作り

東京都八王子市横山町

曽根人形八王子の歴史 匠の技を持つ職人達 雛人形・五月人形 鎧・兜  破魔弓・羽子板
曽根人形八王子の歴史 匠の技を持つ職人達 雛人形・五月人形 鎧・兜  破魔弓・羽子板

毎シーズン見に行くだけでも価値のある、由緒正しき名店

三百六十年の悠久の伝統を受け継ぐ「人形の町岩槻」。
安価な型を使った大量生産の人形が増えるなか、岩槻では現在も江戸時代と変わらぬ日本の匠の技をまもり手作りで1体ずつ制作しています。

曽根人形八王子は八王子で創業して今年で五十五年になります。
平山城址公園にある料亭「鮫陵源」に人形を収めるなど歴史ある製造卸問屋です。
曽根人形店の品物 、原米洲、原孝洲、真多呂人形、吉徳、久月なども取り扱っています。

ひな人形の時期の店内
ひな人形の時期の店内
ひな人形の時期の店内
先代店主結婚式(前列左から4人目が原米洲)
先代店主の写真
現店主の写真
原米洲(はらべいしゅう、原米州)の孫として作品を守り継いでいます
原米洲(はらべいしゅう、原米州)の人形の、日本有数の品揃え
原米洲(はらべいしゅう、原米州)の人形の、日本有数の品揃え

無形文化財の人形師・原米洲


原米洲は、皇太子の初節句に人形を製作し、無形文化財に指定された技法が国立東京博物館に永久展示されるなどし、数々の勲章を授与されてきました。フランスの人類学博物館に作品が永久展示されるなど、類まれなる技術を有していた人形師です。
曽根人形八王子の2代目藤原秀光は、原米洲の孫にあたります。
曽根人形八王子は、その原米洲の血縁にあたります。原米洲の人形を初めてデパートや海外へ販売。本人作の人形を在庫限りとはなりますが取り扱っています。

また、時代の感性に即した原孝洲の雛人形や五月飾りを多摩地域で唯一、扱っております。
人形に携わって数代の時が流れました。
一つのブランドにこだわらず、皆様のお孫様やお子様への願いを形に。
日本人形協会に認定された節句人形アドバイザーが、節句人形に関する豊富な知識で東京にいながらも皆様に本物の人形を選んで頂けるようお手伝い致します。

 

人形の町岩槻

人形の町岩槻をはじめとし、曽根人形八王子では日本の高い技術を集結した人形を取り扱っております。

 

私たちの人形作り



子どもの誕生を祝い型を取り、将来への願いを込めて開眼結髪をする。

幾百の人の手による制作工程を経て、私たちの人形は完成します。 八王子 曽根人形の取り扱う人形は今でも、昔ながらの手仕事で作られます。

店舗で取り扱っている作品を制作した職人たちをご紹介致します。

匠の技を持つ職人達


原米州

原 米洲 

はらべいしゅう


1934年 上皇陛下の初節句にお人形を献上し、
1966年には国より無形文化財に指定され黄綬褒章を授与。パリ人類学博物館、スウェーデン極東美術館など国内外の美術館、博物館に作品が永久展示される。技術とともに人形師としての誠実な姿勢は、後世に大切に受け継がれている。

原米洲(はらべいしゅう)「人形の胡粉仕上の技法」について

原米洲(はらべいしゅう)は、工芸技術の部「人形の胡粉仕上の技法」で《記録作成等の措置を講ずべき無形文化財》に登録された。(昭和41年4月25日)

胡粉仕上の人形で古いものは、江戸初期ごろの作が現存する。胡粉の処理法は、仏像彩色や能面仕上に類似していたので、仏師、面師の手による作例が多い。原米洲(はらべいしゅう)は、木彫を主とした頭造りを得意とする一方、桐塑、紙の応用など広範囲な手法にも長じる。原米洲(はらべいしゅう)は、特に長年の経験から胡粉仕上げ技法について豊富な知識と卓越した技量を持っている。

原米洲(はらべいしゅう)の表記について

原米洲(はらべいしゅう)は、「原米州」とWEBサイト上で記載されることもあるが、誤記で、正しくは「原米洲」である。(「しゅう」の文字にさんずいが入る。)

原米洲(はらべいしゅう)プロフィール

・原米洲(はらべいしゅう)は、明治26年、栃木県宇都宮市に生まれる。

・宇都宮商業学校卒業後、原米洲(はらべいしゅう)は、18歳で上京し人形師・三世玉秀門下生となる。

・自立後、原米洲(はらべいしゅう)は選ばれて皇太子の初節句に「太子の像」を制作するなど技術の錬磨に努力を重ねてきた。

・昭和41年、無形文化財に指定され、その技法は国立東京博物館に永久保存されることとなった。

・昭和41年、原米洲(はらべいしゅう)が黄綬褒章を授与される。

・昭和45年、勲五等瑞宝章が授与される。

・昭和48年、パリ・ニースにおける日本の伝統美術工芸展に原米洲(はらべいしゅう)の作品が出品される。

・昭和48年、フランス・パリの人類学博物館に原米洲(はらべいしゅう)の作品が永久展示される。

・皇室・東宮御所に御所人形各1点を献上する。

・昭和56年、原米洲(はらべいしゅう)の作品がオーストラリアにおける日本伝統工芸展に出品。

・昭和60年、作品がスウェーデン極東美術館に展示される。

京甲冑師 平安一水

京甲冑師 平安一水 

へいあん いっすい


京都山科の工房、平安一水の作品は、見えない細部にまでこだわり、手を抜かず作られています。各パーツを鉄板からハサミやのこぎりで1枚ずつ手で切り出すところから始まり、鉄鋸でたたいて仕上げます。平安一水は鉄の彫刻芸術家と称され、魂の込もった作品は、機械で作られたものとは全く違う完成度を誇ります。

節句人形工芸士 匠一好

節句人形工芸士 匠一好

たくみいっこう


羽子板制作の匠一好では、板の上の女の子の飾りの衣服、装飾品、扇子は他の工房よりも多くのパーツを組み合わせて1つの作品を手作りで制作しており、板は良質な桐の木を使用しています。お顔も手描きで、時には画材として化粧品を用いる等、今でも工法を修練し制作するたびに進化を続けています。


雛人形・五月人形工程(原米洲)


頭づくり

頭づくり

木や生麩等を原料とするもので頭の原型を作り、胡粉を塗り完成させます。人形の完成までには原型造りから化粧、開眼、結髪、着付など各種の工程があります。そのなかでも大部分を占めるのが頭の胡粉仕上げです。地塗り、上塗り、盛り上げなど、細心の注意と特異な技法を要する極めて重要なものです。原米洲は、「人形の胡粉仕上の技法」で無形文化財に登録されています。

面相

面相

まつ毛や眉毛などを丁寧に描いていきます。

毛吹き
結髪

毛吹き・結髪

黒く染めた絹糸を固めて髪を作ります。

鎧・兜(よろい・かぶと)工程 粟田口工房の作り方

(写真:有限会社 粟田口様サイトより)

鍬形

鍬形(くわがた)

有限会社粟田口(粟田口清信)の工房では,今でも変わらず昔ながらの手作りの工法で鎧や兜が制作されています。

しころづくり
しころづくり

しころづくり

破魔弓・羽子板工程

(有限会社 さか田様 匠一好)

手描き面相

手描き面相

一面ずつ柔らかな表情を描き上げます。

押絵

押絵

厚紙に正絹絞り等の布を貼り綿を入れます。

節句人形アドバイザーとは、社団法人日本人形協会が認定する節句人形販売のプロフェッショナルです。節句人形の制作工程、手法技術、歴史的背景まで熟知した人形アドバイザーが丁寧にご説明します。お客様に「よりよい人形選び」をしていただくために、人形の材料、手入れなど、初心者にも分かりやすくしっかりお伝えし、納得いただいた上でお買い上げいただいております。
人形修理
複数の人形アドバイザーが、手厚くお客様に寄り添った人形選びのお手伝いをさせていただきます。ご相談はお電話またはフォームからも承っております。節句人形アドバイザーの人員が多いため、きめ細かな対応でお人形選びをしていただけます。

節句人形アドバイザー

  • 表示店舗名:曽根人形八王子
  • 本支店名:正栄
  • 認定番号:09-0031
  • 受験者名:藤原 秀光

このページの監修者について

藤原秀光(ふじわらひでみつ):

曽根人形八王子店の3代目店主であり、節句人形アドバイザー。(日本人形協会認定の資格者であり、節句行事や節句人形に関する豊富な知識、制作工程、手法技術、歴史的背景まで、節句人形のことなら何でも熟知している、公的に認められた節句人形販売のプロ)祖父に、「人形の胡粉仕上の技法」で無形文化財に登録された人形師、原米洲(はらべいしゅう)を持つ。